日帰り手術
日帰り手術

腎泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱・前立腺・尿道・生殖器など、排尿や性機能に関わる幅広い疾患を診療しています。これらの疾患の中には、入院を必要とせず日帰りで治療が可能な手術・処置も多く含まれます。
近年は医療技術や医療機器、麻酔管理の進歩により、身体への負担を抑えた低侵襲な治療が可能となっています。当院では、安全性を最優先に考え、患者様の症状や全身状態を十分に評価したうえで、日帰り手術をご提案しています。
日帰り手術には、以下のような特徴があります。
ただし、すべての方が日帰り手術の対象となるわけではありません。基礎疾患の有無や治療内容によっては、入院治療が適している場合もあります。
前立腺がんマーカーであるPSA値が高い、直腸指診やMRIなどの画像検査などから前立腺がんが疑われる場合、病理診断目的で前立腺生検を行います。局所麻酔や点滴での鎮痛剤を併用し、日帰りで実施可能です。
前立腺生検の方法には経直腸式と経会陰式があります。当クリニックは感染や血尿のリスクが低い経会陰式で行います。年齢、PSA値、MRIの所見などによりますが、10-14箇所程度の組織を針生検で採取します。会陰部皮膚の穿刺カ所を極力少なくし、患者様の負担を少なくする工夫をしております。
病理結果に関しては10日〜2週間後に説明させていただいております。検査は30分〜1時間程度です。検査後は一定時間院内で安静にしていただき、問題がなければ当日中にご帰宅いただけます。
前立腺肥大症による排尿困難に対して、前立腺組織を切除せず、尿道を圧迫している前立腺を持ち上げる治療法です。従来の経尿道的手術より手術時間も短く、簡易な麻酔でも施行可能であり、細い内視鏡を用いて行うなどのため合併症も少なく、身体への負担が比較的少ない治療(MIST;minimally invasive surgical therapy)として位置づけられています。日帰りでの治療が可能です。
ただし、日帰りでのウロリフトは、前立腺のサイズに制限があります。当クリニックでは前立腺容積50cc以下を適応とさせていただいておりますので、ご容赦ください。
尿閉の方も適応があります。一般的に前立腺肥大症による尿閉患者の手術によるカテーテルが外せる確率は80-90%と報告されています。
麻酔については、点滴鎮痛剤、尿道麻酔などの局所麻酔、もしくは仙骨麻酔やサドルブロックなどを組み合わせております。患者様に合わせた麻酔を提案させていただいております。
術後に尿道カテーテルを挿入させていただく事があります。その場合も翌朝一番にカテーテルは抜去させていただきます。
内服治療で十分な改善が得られない難治性過活動膀胱に対して、ボツリヌス毒素を膀胱壁内に注入する治療を行います。膀胱の過剰な収縮を抑えることで、尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁の改善が期待されます。局所麻酔下で行い、日帰りで対応可能です。
真性包茎に対する保険適応手術:包皮口が狭くて亀頭が露出できない真性包茎は、炎症や排尿障害の原因となることがあります。医学的に必要と判断された場合は、保険診療での手術が可能です。局所麻酔で日帰り手術として行います。症例に応じて背面切開法または環状切除術(包皮切除)を選択します。なお、亀頭が抵抗なく露出できる仮性包茎は保険適応外(自費診療)となります。
膀胱鏡を用いた各種検査
陰嚢のいぼ取り(美容目的の場合は自費となります。)
症状や病変の状態により、日帰りで対応できるかどうかを判断します。当クリニックで対応が難しい場合、他の術式等を提案の上、信頼できる医者のいる病院を紹介させていただきます。
日帰り手術では、主に局所麻酔や鎮静を併用した麻酔を使用します。手術前には必要な検査を行い、全身状態を確認したうえで、安全性に配慮した治療を行います。術後も一定時間の経過観察を行い、問題がないことを確認してからご帰宅いただきます。
術後は、一時的に痛みや腫れ、排尿時の違和感、血尿、発熱などが生じることがあります。日常生活での注意点や再診の目安については、手術前に丁寧にご説明します。術後の経過観察を通じて、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
日帰り手術が可能かどうかは、内服歴や診察・検査結果をもとに総合的に判断します。排尿や泌尿器に関する症状でお困りの際は、まずは外来にてご相談ください。
PSA高値を指摘された方へ
健康診断や人間ドックで
「PSAが高い」と言われ、不安になっていませんか?
PSAは前立腺から分泌されるタンパク質で、前立腺がん・前立腺肥大症・炎症・会陰部(股の間)への物理的刺激などで上昇することがあります。
PSA高値=前立腺がん、というわけではありませんが、精密検査が必要になる場合があります。
当院では、泌尿器科専門医がPSA異常に対する診察・検査・治療方針の説明を行っています。
このような方はご相談ください
・健診でPSA高値を指摘された
・PSAが年々上昇している
・前立腺がんが心配
・夜間頻尿・尿が出にくい
・前立腺MRI後の相談をしたい
・生検を勧められた
PSA高値で行う主な検査
血液検査
PSA再検査や、必要に応じてfree PSAなどを確認します。
尿検査
炎症や感染症の有無を確認します。
直腸指診
肛門から指を挿入し、前立腺の硬さを診察します。前立腺癌は正常の前立腺より硬く触れます。
超音波検査
前立腺の大きさや残尿を確認します。
MRI検査(連携医療機関)
前立腺MRIにより、がんが疑われる部位を詳しく評価します。
前立腺生検について
これらの検査で前立腺がんが疑われる場合、確定診断のために「前立腺生検」を行います。
前立腺生検とは、前立腺に細い針を刺して組織を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べる検査です。
当院では主に「経会陰式前立腺針生検」を行っています。
会陰部(陰嚢と肛門の間)から針を刺す方法で、
・感染リスクが低い
・発熱・敗血症リスクを抑えやすい
・前立腺全体を評価しやすい
という特徴があります。

生検の流れ
・外来診察(内服薬の確認や、採血で感染症、血液疾患などが問題ないか調べます)
・PSA評価
・MRI評価
・生検予約
・生検実施
・病理結果説明(通常、結果説明は約2週間後となります。)
前立腺生検当日の流れ
① 生検当日の朝
感染予防のため、当院より処方した抗生剤を内服していただきます。
普段内服されているお薬については、事前説明に従ってください。
② 来院
生検当日は、13時45分頃にご来院ください。
受付後、更衣・体調確認を行います。
③ 生検開始(14時頃)
検査はベッド上で、**砕石位(両脚を開いた体位)**で行います。
まず、肛門から超音波プローベを挿入し、前立腺を観察します。
超音波で前立腺の位置や形態を確認しながら検査を進めます。
④ 局所麻酔
痛みを軽減するため、前立腺周囲へ局所麻酔を行います。
⑤ 前立腺組織の採取
会陰部(陰嚢と肛門の間)から細い針を穿刺し、前立腺組織を採取します。
通常、10か所程度の組織採取を行います。
MRIで異常部位がある場合には、追加採取を行うことがあります。
⑥ 検査終了
出血や体調に問題がないことを確認し、検査終了となります。
検査時間は、準備を含めて
約1時間程度です。
更衣など含めて、16時ころに帰宅となります。
生検後、前立腺生検の合併症について
生検後には
・血尿
・血精液症
・軽い会陰部痛
・排尿困難
などが一時的にみられることがあります。
高熱・強い痛み・排尿困難がある場合は、速やかにご連絡ください。
早期発見が重要です
前立腺がんは、早期発見・早期治療により良好な経過が期待できる疾患です。
PSA高値を指摘された方は、お気軽に当院へご相談ください。
前立腺肥大症(BPH)の手術治療は、近年大きく変化しています。
従来のTURP(経尿道的前立腺切除術)に加え、低侵襲治療(MIST:Minimally Invasive Surgical Therapy)が急速に普及しています。
海外では、従来のTURPに加え、
など、身体への負担を軽減した治療法が増加しています。
MIST(Minimally Invasive Surgical Therapy)は、従来手術より身体への負担を抑えた前立腺肥大症治療です。
特徴として、
などが挙げられます。
UroLift(PUL:Prostatic Urethral Lift)は、前立腺を切除せず、インプラントで前立腺を左右へ引っ張り、尿道を広げる治療です。
メスで切除しないため、従来手術と比較して身体への負担が少なく、近年世界的に普及しています。
前立腺肥大症は、加齢とともに多くの男性にみられる疾患です。
頻尿・尿勢低下・残尿感・夜間頻尿などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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